今回はニンテンドースイッチ用ゲーム「ヒューマン フォール フラット(HUMAN fall flat)」がとても面白かったのでご紹介します!
「ヒューマン フォール フラット」は、箱庭のような小さな世界で重力に支配された主人公、真っ白い、短足で胴長な、頭の大きい……可愛らしくも見える風貌の……且つグニャグニャな……
「コイツ、背骨が入っているんだろうか?」
と思わせる……まるで泥酔したおじさんのような動きをするキャラクターを操り、各ステージに設置された箱やら棒やら、はたまた充電器やらを扱い、時に車を……あ、これ以上はネタバレになりますね……。
そんなアイテムや乗り物を駆使してステージをクリアしながら先へ進む、アクションパズルゲームです!
……って、何を言っているのか伝わるかな……?
ヒューマンフォールフラットは、そんな説明が困難な……でも「予測がハマった時の爽快感がたまらない」、新しいアクションパズルゲームだ。
切っ掛けは「よゐこ」
実はこのゲーム。「インディーゲーム」と呼ばれる、ダウンロードでしか購入できないゲーム。
つまり、パッケージとしてお店に並んでいたりはしない。
「インディーゲーム」とは、個人や少人数で制作する、言わば同人ゲームのようなもの。
なので、普通に考えれば「どうやって知ったの?」「購入した切っ掛けは?」と疑問に思うことだろう。
実はSwitchには多彩なインディーゲームが提供されている。
そんな多彩で豊富に存在するインディーゲームは本当に「どれが面白いのか」悩む……。何しろ安く作られているインディーゲームの多くは体験版が存在しないのだから……。
……と、偉そうに言ってはみたものの、実はこのゲームを知り、購入する切っ掛けになったのは、YouTubeの任天堂公式チャンネルにUpされている「よゐこのインディーでお宝探し生活 第1回」を見たから。
この任天堂が提供している「よゐこのゲーム体験映像」。実は「マインクラフト」から始まり、その回がとても好評で、第二期まで続いた人気作。
その後ドンキーコングの新作をやり、次にこのインディーゲームを取り上げた。
最初のマイクラ(マインクラフトの事)の回が本当に面白く、次回が待ち遠しかったのを覚えている……。というか、何度も何度も見直した……。
それほどに面白かった。
でも、マイクラは購入に至らなかった。
というのも……。
最初から最後まで、何もわからない所から始めてラスボスを倒すまで、全てやってしまったのだ。
つまり「映像を見ただけで満足してしまい、購入に至らなかった」。
もちろん、映像公開直後からマイクラはずっとダウンロード人気一位付近を獲得し続けている。
そういう意味では効果はあったんだろうし、実際に購入した人も多かった、と言うことだ。
でも、自分にとっては「満足した」ので「やってみたいとは思わなかった」。
映像は面白かった。よゐこのお二人の掛け合いやオリジナルで出来上がっていくキャラクターや興味の持ちどころなど、かなり楽しめた。
ただ、映像を楽しんで終わった。
そんなユーザーの心情を知ってか知らずか、任天堂は新たに「紹介で終わる」という策をとった。
すると……。
「うおぉぉぉっ、これ、メッチャやってみたい!」
と、購買意欲が掻き立てられ、見事、任天堂の策に嵌って居ても立ってもいられなくなった……。
Amazonをチェック!
前記事でも書いたが、ニンテンドースイッチはダウンロード版の方が便利だ。複数のソフトを本体やSDカードにインストールしておけば、大量のゲームソフトを持ち歩かなくて済む。
落として無くす心配もない……本体さえ落とさなければ。
故に最近はニンテンドースイッチのゲームを購入する際は、必ずAmazonでダウンロード版が買えないかチェックをしていた。
もちろん、ニンテンドースイッチの本体から、ニンテンドーeショップにアクセスし、購入することもできる。
たがその場合、当然のことながら定価なので、いつも先にAmazonで買えないかを確認する。
え? ダウンロード版なんだから、どこで買っても同じ値段なんじゃないかって?
いや、それは違う。
例えば今回の「ヒューマンフォールフラット」なら、ニンテンドーeショップで購入すると……
1,500円
と定価販売されているが、Amazonで購入すると……
少し安く購入できる。
もちろん内容に違いはない。
因みにニンテンドーeショップの販売価格は販売会社が管理しているので、売れ始めると価格が上昇し、売れなくなると価格が下る。
株みたいなものだから覚えておくと良い。
……故に「今、買い時なのか?」と心配になることもある。
で、Amazonで売っていたのでポチッと購入。
繰り返す落下
ダウンロードを終え、早速ソフトを立ち上げると……
ヒュルルルルルル……とキャラクターがひたすら落ちているタイトル画面が表示される。
「正にヒューマンフォールフラットだな……」
と言ってはみたものの、そもそもヒューマンフォールフラットってどういう意味なんだろ?
人間は平らに落ちる? なんじゃそりゃ?
人間は平面に落ちる? それだとHuman fall to the planeだし……。
それとも「人間はまっすぐに落ちる(Human falls straightly)」とでも言いたいのだろうか?
まぁ、制作会社はリトアニアの会社だから英語は堪能な筈だし……。なんかひねった言い方なんだろうか?
因みにキャラクターが真っ白な素っ裸ではないのは、オプションから服を着せたり色を変更したから。
そんな事を考えながら「はじめる」を選択する。
インターフェイスが画面外にハケ、キャラクターはさらにヒュルルルと落ち続けると……。
ドスン! という音を立てて地面に着地……いや、落ちた。
「あ、死んだ……。ってか、痛そう……」
と思ったのだが、実はこの後何度も何度も落ち続け、すぐに慣れる……。
キャラクターはすぐにグニャグニャと立ち上がり、画面に「他のコントローラでAを押せば2人でプレイできます」と表示される。
「あ、そう言えばよゐこは二人でやってたな……」
と思うと同時によからぬ不安が押し寄せる……。
実は後からわかったことなのだが、このゲーム……。
二人で協力しながらやる方が、圧倒的に楽!
なのだ……。
もちろん、一人プレイでもクリアできる。ただ、数カ所は必殺技を使わないとクリアできなかった……。
だが、最初に必殺技を覚えると面白くなくなるので、本当にどうにもならなくなった場合、検索してみて欲しい。
YouTubeに販売会社の「Teyon Japan」が「壁のぼり」ってMovieをUpしているから。
まぁ、ソフト購入直後に自分のNintendo SwitchのゲームニュースにこのMovieが組み込まれるのでそこからも見られるから必要な時に見て欲しい。
「Lスティック/移動」
キャラクターがグニャグニャと引っ張り上げられるように立ち上がると、操作方法が表示される。
右側に「海苔で巻いた卵焼き」が落ちている……。
おもむろにLスティックを操作して卵焼きに近づく。
「うおぉぉ……本当にグニャグニャだ……」
移動するにもグニャグニャと動き、とても不安定。
すると今度は「ZLとZRでリモコンをつかめ」と出る。
「リモコン……って、この卵焼きの事か?」
おもむろにZRを押す。
すると、キャラクターは右手を前に突き出し、片手だけの「前へならえ」になった。
「お? 手の角度ってどうやって……」
そのまま色々なボタンを押したりしていると、どうやら手は画面に対して前にしか出ないらしい事が分かって来た。
右スティックでカメラを操作すると、突き出した右手はそのまま画面の動きを追う。
「あ、こうやって……って、やり辛い……」
慣れるまでには少々時間がかかりそうだ……。
画面を操作してリモコンと言う名の海苔で巻かれた卵焼きを掴んだ。
すると画面に文字が現れ、右側に映像が流れ始めた。
どうやらこの卵焼きは「チュートリアルリモコン」という名前で、チュートリアル映像を再生するスイッチの様な役割があるらしい……。
一通り映像を眺め終え、左側に「ここですよ」と言わんばかりのドアがあるのでそこを出てみる。
「人間 彼らは目の前にある扉に突進する」
という、また意味ありげな……いや、なさげな文字が表示され……。
少し開けた空間に出た。
前方にまた扉らしきものがあるので近づいてみる。
「ボタンを見ると押したがる」
……なんだろうこのシュールなセリフは……。
嫌いじゃないけどね……。
「ここはボタンを押せってことだよな……」
赤いボタンを押してみると、ドアが開いた。
「なるほど……」
そのままドアの中に入ると……。
また少し開けた空間に出た。
どうやらこんな感じで小さな空間から小さな空間へと移動しながら進めるらしい……。
右の前方に卵や……リモコンがあるので拾ってみる。
「物をつかもうとする本能にお気づきでしょうか」
「本能……?」
セリフが実にシュールだ……。それとも翻訳がおかしいのか?
そのままただ文字が流れ続ける……。
「あれ、文字だけの場合もあるのか?」
と思い、周囲を見渡すと……。
「こっちかよ!」
あらぬ方向に映像が流れていた。
前半を見逃したので、再度リモコンを落とし、拾い直して最初から見る。
今度は手を使った動作についての説明だ。
「身をかがめれば下にある物をつかめます」
「いや、身をかがめるって……どうやって?」
今までやってきた視点を動かして……って事でいいのか?
疑問は尽きないが、そのまま左側にドアが見えるので近づいてみると……。
「視点変更はRスティック」
という感じの表示が出た。
「知っとるわっ!」
と、思わず突っ込む……。というか、それは最初に説明すべきだ。
で、ボタンが二つあるので……。
「同時押し……だよな」
下のボタンを左手で押し、上のボタンを右手で……。
押せない……。
手は視点に沿って動く。なので左手を下のボタンにあて、右手を出すと、自然と思わぬ方向に右手が出る。
「いや、そこじゃなくて! あれ……?」
操作を誤って左手を離した。
が、下のボタンは赤く点灯したまま。
「同時に押さなくてもいいのか?」
まだルールが良くわからない……。
そのまま上のボタンを片手で押すと……
ドアが開いた。
その時、何気なくコントローラーの「+ボタン」を押した。
「あ、ここに操作方法が……って、これだけ!?」
そこに書かれていた操作方法は全て既出のものだけ。
という事は、本当にこれだけ、それ以外のテクニックなんぞ有りはしないと……そういう事か?
再度「+ボタン」を押してゲーム画面に戻り、ドアの中に入った。
次の部屋に入ってすぐに、自分にそっくりな小便小僧があった。
登ってみたり、ぶら下がってみたり、頭の上でジャンプしてみたりと色々やってみた。
「違う……のか?」
だが、何かが反応するということもなく、どうやらこれはパズルには関係ないらしい……。
そのまま脇の階段を登る。
ドアの横にまた二つのボタンが有り、そのドアの上には非常口の表示がされていた。
そのままドアに近づき……。
「そして両手で成功をつかむ」
「あ、今度は両手……?」
そのまま両手で両方のボタンを押すと……。
非常口のランプが光り、ドアが開いた。
「よしよし」
そろそろ操作に慣れ始めた俺は、そのままドアの中へ……と。
「だが決して飛ぶことは出来ない……」
落ちた……。
「罠かっ!?」
ヒュルルルと、焦る俺を嘲笑うかの様に……それこそ引力に引かれ、空気に翻弄されながら、キャラクターはグニャグニャと落ち続け……。
ドスン! と、再び大きな音を立てて、地面に落ちた。
落ちたらそこは、2面だった……。
「合っとるんかい!」
突っ込まずには居られなかった。
Written by Kuu.
オススメです!
冒頭のプレイレビューはここまでです。これより先は是非ご自分で体験し、楽しんでください!
この後どんどん難しくなるのですが、それがまた良く考えられており、ちゃんと飽きさせない作りになっています。
先に進むに連れ「これは……何をして欲しいんだ?」と考えさせられるステージが出てきます。
直感的にすぐにできてしまうものもあれば、じっくりと考えさせられるステージもあり、その様なステージに行き当たったときはコントローラーを置いてステージに置いてあるものを眺め……
「あ、こういう事か!?」
と思いつき、それがピタリとハマって次のステージへ移動できた時の爽快感がたまらない!オススメの逸品です。
さて、そして最後までやった私の「ヒューマンフォールフラット」の評価ですが……。
満足!オススメしたいです。
点数をつけても良いんですが、それだとなんか面白くないものも紹介しないといけない感じがするので、オススメしたいものだけをご紹介することにします。
それで、その満足の内容は……。
- 1,500円なら払っても良い、かなりの充実度。
- 一人だと難しいがそれがまた面白さになって、結果的に2週間かかった。その長く遊べる度を評価。
- 二人でやったらもっと面白いと思う。カップルや夫婦にオススメ。だが、あまりに熱中しすぎて喧嘩してしまう可能性が否めない……それほどに面白いハズ。
- パズル要素が引力だけじゃなく、電気、熱、風などの物理要素が加わって、とても面白かった。
- 様々なアイテム、工夫が盛り沢山で、かなり考えさせられる。あっちへ行って戻ってきたり、こっちでやってからあっちへ行ったりと、少々複雑な箇所もあるが、実際にはそれが分かるヒントがちゃんと用意されている。
と言う所を高く評価しました。
それではグニャグニャフラフラでヒュー……ドスンでブランブランな、ヒューマンフォールフラットをお楽しみください!
[Switch] ヒューマン フォール フラット (ダウンロード版) ※999ポイントまでご利用可
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