前記事「Nintendo Switch「Playしながら充電できない!?」原因と対策」の続きです。
USBテスターを購入したので、今回は続きとして「実際に計測してみたらわかった事」をまとめます。
最初にポイントを書いておきます。w
- 純正のACアダプターは凄い
- 持ち運びと汎用性を考えると、市販のUSB充電器とケーブルのセット
です。
前記事でやり残していたこと
実は前記事でやり残していた事がありました。それは……
基準値となるであろう「任天堂純正のACアダプター」の性能がわからなかった事
です。言い換えると「必要な電力が不明だった」と言う事です。
これにより、比較値として「A(アンペア)」と「充電器に記載されている能力」を使いました。
ですが、実際に計測してみた結果、「充電器の能力を記載されている数値だけでは測れない(比較できない)」事がわかりました。orz
以下、その内容と結果です。m(__)m
計測方法
基本的には前記事と変わりません。
USBテスターはSwitch本体とケーブルの間に挟み、実際にSwitchに給電される電力を計測します。
↓こんな感じ。
また、比較するアイテムを増やしています。
Apple iPhoneに付属していた充電器
あの、iPhoneに付属している「1ポートの小さいやつ」です。
Switch本体に付属している「ACアダプター」
いわゆる「純正充電器」です。
計測結果
早速ですが、計測結果を先に書いてしまいます。w(これを先に出さないと話が進まないので。ww)
私なりの考察を後述していますので、ここは読み飛ばして頂いて構いません。w 後でご自分で確認されたいときに戻られると良いかと。
Switch本体 | ||||
ケーブル 充電器 |
電力比 | W | V | A |
純正 よくある |
11% | 1.8848 | 4.96 | 0.38 |
安い よくある |
12% | 1.9680 | 4.80 | 0.41 |
Anker よくある |
13% | 2.2095 | 4.91 | 0.45 |
純正 Apple |
24% | 4.0587 | 4.89 | 0.83 |
安い Apple |
13% | 2.1690 | 4.82 | 0.45 |
Anker Apple |
24% | 4.0255 | 4.85 | 0.83 |
純正 Anker |
41% | 6.9310 | 4.78 | 1.45 |
安い Anker |
13% | 2.1600 | 4.80 | 0.45 |
Anker Anker |
41% | 6.9310 | 4.78 | 1.45 |
ACアダプター | 100% | 17.0520 | 14.70 | 1.16 |
ケーブル:
使用したケーブルの種類。
充電器:
使用した充電器の種類。
電力比:
任天堂純正の「ACアダプターで充電」する際の電力(W)を100%(基準値)としてそれ以外と比較する表記をつけました。正直ここだけ見れば比較できます。w
計測結果からわかること
それでは計測結果からわかることを書いてみます。
A(アンペア:電流)だけが重要じゃない。w
前記事では、とにかく「Aが重要」と言う書き方をしていました。これは「実測値が見えていない状態で、商品パラメーターから読み取れるものを、見える比較対象とするために書いたもの」です。
間違いではないんですが、実際の給電電力はAだけでは比べられない事が判明↓。
実際に測ってみたら……
A(アンペア)もV(ボルト)もバラバラ
なので、比較できないのです。ww
それならと思い、W(ワット:電力 = A x V)を比較値として利用することにしました。
安いケーブルと安い充電器は論外
前記事で「×」と書いた安いケーブルと充電器ですが。実際に計測してみると……
約2W(ワット)(^_^;
で、良く見て頂きたいのですが。
充電器の性能がどんなによくても、ケーブルがダメなら2Wに下がってしまう
のです。さらに今回追加してみた「iPhoneの付属品」も……
4Wジャスト
なので、Playしながら充電には「どんなに画面を暗くしてもできなそう」です……。
比べてAnkerの充電器は……
約7W
を出しています。このくらいの出力でやっと「画面を中位まで暗くすればPlayしながら充電できる」ようになります。
純正「ACアダプター」の凄さ
専用に設計されているのですから「当然のこと」ではあるのですが……。w
この計測結果からわかるのは「純正のACアダプターはとても効率よく、急速充電が行えている」こと。
17Wって……。w
手持ちのどの組み合わせでも「(ACアダプターに比べて)電力比が41%以下」と言う状態で、純正の半分の出力すら出せないのです。w
「任天堂のACアダプターはバケモノか!?」
とか言われてしまいそうな位に凄いです。
では、その能力がはっきりしたテストを一つご紹介します。
Playしながらどのくらい早く充電できるかテスト
この計測結果を受けて「実際にPlayしながら充電したら、どのくらい早く充電できるのかな?」と思い、実際にテストしてみました。
テストしたのは
- ACアダプター(17W)
- Anker + Anker(7W)
で、ガチマッチです。
まず
明るさ最大の状態
- ACアダプター : 1分で1%上昇
- Anker + Anker : 8分で1%下降
次に
明るさを中位に抑えた状態
- ACアダプター : 1分で1%上昇
- Anker + Anker : 8分で1%上昇
いかがですか? バケモノですよね。w (^_^;
このデータで面白かったのが、ACアダプターはどんな負荷状態でも「常に1分で1%上がるように調整する」ところです。
単純に考えると「出力が半分なら、Anker側はACアダプターの倍の時間があれば同じ量の%を回復できる(2分あれば1%回復できる)」と思いがちなのですが、そうではありません。
(専用設計なので当たり前ですが)ACアダプターだけが非常に効率よく動いている(負荷状態に対応しながら電力を供給している)
と感じるのです。
充電効率だけで言ったらACアダプターには敵わないw
充電効率だけで言ったらACアダプターには敵わないw
そう言えますね。本当にバケモノです。ww
でも、実際にACアダプターを持ち歩いている方はとても少ないと思います。なぜでしょう?
ACアダプターは「充電効率と安全性」が最高で、それ以外を全て犠牲にしているものだと感じます。
故に……
- ケーブルの長さ
- 携帯性
- 汎用性(USB Type-Cが1ポートしかないとか)
という点では他の市販品には負けてしまうのです。
どうでしょう?ACアダプターを持ち歩きますか?
私なら持ち歩きません。ww
ACアダプター以外で、Switchへ17W出力できるものはあるのか?
色々と調べてみたところ、一応「Switchへ17W出力できる市販品はある」のです。
あるのですが、そのサイトには「任天堂のサポートされていないものであり、自己責任でお願いします」と書かれていました。
つまり……
ACアダプターと同じ出力で、ACアダプター以外のものを使って充電した場合、安全性が不明
という意味です。また、これら「大出力のUSB充電器には、Switch対応とは書かれていない」のです。
もちろんその他のUSB充電器に「Switch対応」と書かれているものはありません。w ですが、
17W出力ができるということは、7W出力を行うUSB充電器よりも、より危険度が増す
ということも言えると思います。
利便性を取るのか、安全性を取るのか
という意味ですね。
なので、ここではそれら「17W出力できる市販品」は紹介しません。危険度がわからないので……。(^_^;
※2018/12/07追記↓モバイルバッテリーならこれで解決
Nintendo Switchに最適化された急速充電可能なモバイルバッテリー登場!
なので私はAnkerセットを使います
なので、私は(前記事でもご紹介した)Anker + Anker を使い続けようと思います。
理由は……
(ACアダプターに比べたら)充電時間はかかるけど、携帯性・汎用性・安全面から考えると、これでいい
と思うからです。(^_^;
実際に「(時間はかかるけど)Playしながら充電できる」ので、個人的にはほぼ問題ありません。w
結論
以上を踏まえて実際に計測してみた結論です。
- 充電効率だけを求めるなら、純正のACアダプター
- 汎用性・携帯性で考えると、Ankerセットでいい
これが今回の私の結論です。
以上、「Nintendo Switch「Playしながら充電できない!?」原因と対策(その2)」でした〜。(^o^)/