前記事「USBテスターを買いました」でも書きましたが、USBテスターを購入したので、前記事「Nintendo Switchの充電グリップに充電できない!?」の「その2」として実際の数値を計測し、その数値から分かったことを書いてみます。
※テストする機器も増やしてます。w
前記事でやり残していたこと
前記事で
- ケーブルが問題だった
- でも純正のケーブルで充電できない場合はUSB充電器が問題だと思う
と書きました。
この時は比較対象のUSB充電器が以下の2つだけだったため、「もっと一般的に多く使われているであろう充電器」を含んでいませんでした。
Apple iPhoneの付属充電器
※↑こちらはApple製品ではありません。見た目の資料としてご覧ください。
iPhoneに付いてくる充電器です。出力は5W。
Anker 24W 2ポート USB急速充電器
私が普段持ち歩いている「Ankerの充電器」です。出力は24W。
つまり「厳密にケーブルだけが問題」とは言い難い状況で、USB充電器側の検証を残していたのです。(^_^;
そこで今回、以下の2つの充電器を追加しました。
よくある充電器(全ポート合計1A)
多分最も多く普及している「よくある安い充電器」。これまでの利用には全く問題なかったが、最近になって利用機器の要求するレベルが上がり、出番がかなり減っている……。
Nintendo Switch ACアダプター
Switch本体に付属している任天堂純正の充電器。専用に設計されているので、間違いなく最も効率の良いと思われる充電器。
でも、持ち運びにはちょっと不便。w
計測方法
基本的には前記事と同じ計測方法です。
USBテスターは充電グリップとケーブルの間に挟み、充電グリップへ供給される電力を測ります。
↓こんな感じです。
計測結果
早速ですが、計測結果を書いてしまいましょう。
私なりの考察を後述していますので、ここは読み飛ばして頂いて構いません。w 後でご自分で確認されたいときに戻られると良いかと。
充電グリップ | ||||
ケーブル 充電器 |
電力比 | W | V | A |
純正 よくある |
0% | 0.00 | 5.05 | 0.00 |
安い よくある |
0% | 0.00 | 5.05 | 0.00 |
Anker よくある |
0% | 0.00 | 5.05 | 0.00 |
純正 Apple |
103% | 0.15 | 5.09 | 0.03 |
安い Apple |
0% | 0.00 | 5.09 | 0.00 |
Anker Apple |
103% | 0.15 | 5.09 | 0.03 |
純正 Anker |
101% | 0.15 | 5.00 | 0.03 |
安い Anker |
0% | 0.00 | 5.00 | 0.00 |
Anker Anker |
101% | 0.15 | 5.00 | 0.03 |
ACアダプター | 204% | 0.30 | 5.03 | 0.06 |
ドック経由 | 100% | 0.14 | 4.94 | 0.03 |
ケーブル:
利用しているケーブルの種類。
(ACアダプターとドック経由は全て純正)
充電器:
利用している充電器の種類。
(ACアダプターとドック経由は全て純正)
電力比:
任天堂が勧めている充電グリップの接続方法である「ドック経由で充電」する際の電力(W)を100%としてそれ以外を比較する表記をつけました。青が基準値=100%です。正直ここだけ見れば比較できます。w
計測結果からわかること
それでは計測結果からわかることを書いてみます。
A(アンペア:電流)だけが重要じゃない。w
前記事では、とにかく「Aが重要」と言う書き方をしていました。これは「実測値が見えていない状態で、商品パラメーターから読み取れるものを、見える比較対象とするために書いたもの」です。
間違いではないんですが、実際の給電電力はAだけでは比べられない事が判明↓。
実際に測ってみたら……
A(アンペア)もV(ボルト)もバラバラ
なので、比較できないのです。ww
それならと思い、W(ワット:電力 = A x V)を比較値として利用することにしました。
意外と少ない電力で充電されている
それでは実際の計測値から。
まず、任天堂が推奨しているJoy-Con充電グリップの充電方法である「ドック経由」を見てみます。
0.1482 W (100%)
すんごい少ない電力ですね。w 「電力比」にはこれを基本値(100%)としてその他の電力との比率を書いています。つまり「メーカー推奨値」ですね。
次に「ACアダプター」を直接Joy-Con充電グリップに繋いでみました。
0.3018W(204%)
ドック経由の倍のWで充電しています。w 故に充電効率が倍になっているはずで、ドック経由と比較したら「充電時間が半分で済む」と思われます。
やっぱりドック経由は効率が下がるんですね。これは前記事のドックのUSBは「USB2.0」と関係するのかも知れません。
この2つ以外は「ケーブルと充電器の組み合わせ」になるので、総合的に書いていきます。
安いケーブルと安い充電器は通電すらしない
まず「よくある」と書いた安い充電器だと
0W(0%)
と言う結果で、全く通電しません。w これはどのケーブルを使っても通電しませんでした。
同様に「安いケーブル」は
0W(0%)
「どの充電器を使っても通電しない」と言う結果に。w
つまり……
安い充電器、または、安いケーブルのどちらかを使っていたら「全く充電できない」
と言う事です。w なのでやはり
安いケーブルと安い充電器が問題を引き起こす
と結論づけて良さそうです。 また、この結果から「要求電力は結構少ない」ので、充電できるなら(充電ランプが点くなら)、どの充電器でもどのケーブルでも充電はできる
とも言えます。
この記事で取り上げた商品
以上、Nintendo Switchの充電グリップに充電できない!?(その2)でした〜。(^o^)/