前記事の続きです。
無線LAN親機の設置場所はどんな場所がベストなのでしょう? 調べてみたのでこちらにまとめます。
※情報元はバッファロー社のHPです。
「無線LANの電波が弱い」とか「無線LANの速度が遅い」と感じているのであれば、それは無線LANの親機の設置場所が間違っているのかもしれません。
そもそも無線LANを使っている大前提として「有線LANが使えないから(長いケーブルを設置したくない・できないから)」というのがありますが……
これからお話しする内容を踏まえて「ちょっと移動させる」とかするだけで改善する可能性があります。最後まで読んで試してみてください。(^_^;
無線LANが利用する周波数は、電子レンジやコードレス電話などの家電にも利用されているため、無線LANの電波が弱くなる可能性があります。
電波は「水に吸収されやすい」という特性があるため、以下のような物の近くに設置すると「無線LANの電波が吸収されて弱くなる」可能性があります。
これらの物の近くに設置しないようにしましょう。
湿気と同様に電波は「金属に吸収されやすい」という特性があるため、金属製の棚の中や機械の近くに置くと電波が弱くなります。
また、金属製の棚の中はケージ効果(ファラデーケージ)が発生してしまい、最も良くないと思われます。
電波は見通せる空中が最も遠くまで飛びます。なので、湿気と金属とは関係なく「見えない場所に置いてある」のは電波を遮蔽してしまい、外に出てくる電波が弱くなります。具体的には「棚の中などはNG」です。
無線LANの親機から発信される電波は親機を中心に全方向に飛ぶため、電波の一部(部屋の隅なら壁2枚と床方向に出ている電波)が利用できなくなってしまいます。
また、床に置いた場合は家具などで遮蔽され、電波が届きにくくなります。
次にベストな場所です。
設置する場所を考えるとき、重要なポイントは2点。
それぞれの理由はこうです。
人の使いやすい大きさの家具とは、人のサイズの家具です。故に多くの家具は人のサイズで作られています。これらの家具に妨げられず、ドアの高さよりも低く設置することで「電波の見通しを確保する」という理論で、「この高さが最も見通せる可能性が高い」からだと思われます。
無線LAN親機から出る電波は親機を中心に球状(全方向)に飛びます。なので「家を立方体として見立てた時、その中心に配置すれば、家全体に届きやすくなる」という理論です。(後述のアンテナの角度によってその方向性を変化させることができます)
こちらは複数階の建物の場合に特に有効な考え方で、3階建なら2階に。2階建なら1階の2mくらい(高め)の高さに。という意味です。
でも勘違いしないでいただきたいのは「直接見通せるか?」ではなく「反射や回り込みを繰り返して到達できるのか?」なのです。
複数階の建物の全体に無線LANの電波を行き渡らせたい場合、当然ですが屋根や床があるので見通せません。この場合は2個目の「(できるだけ)家の中心に置く」を重視して、電波の透過を期待する様にします。
両方の条件を完全に適用しようとせず、可能な限り両方の条件に合致するように設置してください。まぁ、ほとんどの場合は「電話や電源のソケットの位置が決まっている」ため、思ったようには配置できないものです。w
なので「可能な範囲で対応してみる」を目的としてください。(^_^;
電波とはその名の通り「波」です。なので、反射したり回り込んだりしながら飛びます。なので直線的に飛ぶものもあれば、反射したり回り込んだりしながら予想外の方向から到達するものもあるのです。また、環境に依りますが透過することもあります。
この波の現象を踏まえ「ここをこう伝わって、こう到達する」と「波の気持ちを想像」wしながら電波が目的地へ到達する経路を考えて設置してみてください。
当然のことですが「波なので減衰します」。遠くに行けばいくほどに電波は弱くなります。なので……
「最も無線LANを使う場所を重視」
するようにしましょう。
「家の全体で利用したい」かと思いますが……
のどちらかを重視して設置する方が良いと思います。
そして「どうしても家全体で無線LANを利用したいんだ!」という場合は中継機の設置を検討しましょう。
ここまでが「無線LAN親機を配置するベストな場所」なのですが、実際にはそうできないことの方が多いと思います。ではどうするのでしょう?
実はアンテナの角度と本体の向きで、電波が飛ぶ方向を結構調整できるのです!