ペット用 GPS首輪(迷子ペットを探す技術 その2)

今回は「ペット(犬猫用) GPS首輪」について書いてみます。

前回、GPSではない「迷子札 Anicall」をご紹介しました。
そこで「ペットにGPSをつけたら色々困るからつけていないのでは?」と書きましたが…

そもそも「GPS首輪」ってあるのか? と思って調べてみたところ「あったw」 ので、それについて書いてみたいと思います。ww

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GPS首輪の種類

まず、検索してみたところ、いくつか見つかりました。
どうやら大きく分けると3種類あるようです。 以下はそれぞれの特徴です。

◇オリジナル電波式

発信機から直接電波を発信し、それを受信機で直接受信する方法。

  • 電波が日本の電波法に違反していないか心配。
  • 基本的に到達距離も2kmなどの本格派。 但し、電波到達範囲外は全く無力。
  • 利用料がかからない
  • 電池が長持ちしない
  • 重量が重い
  • 電波の範囲内なら地図表示も可能なものもある
◇携帯電話の電波式

発信機から携帯電話の電波を発信し、それをインターネット越しに受信する方法。

  • 日本の携帯電話会社が対応していなければ、日本国内では使えない。
  • 月額の利用料が必要なはず。
  • 電池が数日もつ(6日程度)
  • オリジナル電波式に比べたらやや軽量か?
  • ペットが携帯電話の電波が届くところに居るなら、日本中で見つけることができる。
◇Bluetooth式(GPSなし)ちょっと今回の意図から外れますが…w

発信機からBluetoothの電波を発信し、スマホなどのアプリで受信させる方法

  • Anicallと同じく「専用アプリをインストールした人が多い事が前提」
  • GPSはスマホ・タブレットのものを利用する形
  • 利用料などはかからないものが多い
  • 電池の寿命が長い(1年くらい)
  • 専用アプリ前提(他人次第)なので、見つかる確率は比較的低い(無いよりはまし)

という感じです。
では、個々の製品を見てみましょう。

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◇オリジナル電波式

■中・大型動物用GPS首輪発信器 GLT-01 (オリジナル電波式:日本)

メーカーが日本のもので、所謂 「生態調査」に利用される、本物 です。ww

150MHz(周波数が低く、貫通性が高い)の無線局として登録されており、無線免許不要です。
メーカーは CIRCUITDESIGN,INC. で、サブタイトルに「日本の電波法に適合した国内唯一の動物生態行動調査用発信機開発メーカー」とあります。 間違いなく本物です。ww

それから、このメーカーの商品の中に「小中型動物用発信器 LT-03(受注生産品)」というのがありまして。 アライグマ・うさぎ・たぬきなどの小中型動物用発信器 だそうです。 これまた本物なのですが、サイズ的には丁度犬猫用になりそうです。ww お値段が書いてありません。(営業へ直接連絡ください方式)w アンテナが長いです。w 本物なので。ww

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■GARMIN Astro320(オリジナル電波式)

※写真がAmazonの商品リンクにつながっていますので、そこからこの商品の他の写真を見ることができます。

GARMIN(GPSの有名な企業です)から、こんなものが出ていた事がわかりました。w
どうやらオリジナル電波を利用した本格的なもので、商品ページの写真を見る限り「非常に良さそう」なものです。(上記写真をクリックすると、Amazonの商品ページへ飛び、他の写真を見ることが出来ます)

まさに「オリジナル電波式の個人用」な感じがします。
あ、値段を見つけました。w

79,000円。

うむ。高いけど納得の値段。ww

どうやら狩猟に使うようで…

  • 犬がどの方向にどのくらいの距離にいるか
  • 座っているのか、走っているのか分かる
  • 地図に表示される
  • 10個まで首輪が登録できる
  • 首輪単体は 25,000円

らしいです。

しかし、正直日本の電波法に沿っているかは微妙なのですよねぇ…。

……おや?

 

あ! 見つけた。ww
上記商品の現在売っている日本製Versionぽいものを。w

■DOG NAVI/ドッグナビ HT-01&DG-01 セット(オリジナル電波式:日本)

販売は複数の店舗からされています(狩猟グッズ関連の会社のようですね)。

  • 日本製(古野電気が開発した)
  • 狩猟者端末と技適マーク付きのGPSドッグマーカーのセット
  • 免許も登録も必要ありません。

価格:137,750円

重量:180g
連続使用時間:72時間
サイズ:W 90mm x D 52mm x H 46.4mm(突起部分含まず)

「狩猟用」というのがちょっとひっかかりますが、本来の「ペットがどこにいるのかリアルタイムで知る」という意味では最高の商品ですね…。
しかし、高いですね…。(^_^;

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◇携帯電話の電波式

■pawtrack(携帯電話の電波式:イギリス)
※クラウドファンディング 資金調達済み

2015年発売予定(未発売)
日本では ソフトバンクが利用できるようになる と書いてあります。w
価格:本体 125米ドル + 利用費 月額9.99米ドル

重さ:50g
マイクロUSB経由で充電(6日間に1度充電が必要。充電時間が4時間)

「猫専用に作られており、首輪が20cmしかないので、小さな犬なら装着可能かもしれません。」だそうです。w 日本にサポート拠点がありませんが、本当にソフトバンクがサポートするならビッグニュースですね。ww

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■WhistleGPS (携帯電話の電波式?:アメリカ サンフランシスコ)

2015年後期 発売予定(未発売)
値段:129米ドル + 利用費 月額5米ドル

元々Bluetooth式の「Whistle」を販売しています(99.95米ドル)。 こちらの技術を踏まえて、次にGPS付きを出そうとしているようです。

電波の方式や仕様などは不明で、現在予約を受け付け中。
細かい仕様が出てないのでわからないのですが、多分…携帯電話の電波式なのかなと…。
ただ、日本でサポート拠点が無いと無理でしょうねぇ…。日本の携帯電話の電波方式はちょっと特殊なので…。

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◇Bluetooth式(GPSなし)

今回の意図とは外れますが、こういうのもあるということで載せます。(^_^;

■StickR TrackR (Bluetooth式:アメリカ カリフォルニア)
※クラウドファンディング(資金調達済み)

発売中
値段:25 米ドル
直径:25mm
厚さ:5mm
バッテリー寿命:1年
電池:CR2016 ボタン電池1個
電波:Bluetooth 4.0

アプリは日本語化され、日本でも使えるらしいです。
ちょっと面白いのが…

  • 一定距離離れると、スマホと発信機の両方から音が鳴る。
  • iOSとAndroidの両方に対応。
  • 10アイテムを同時に追跡可能。
  • アンチセフトモード(盗難防止モード)があり、指定距離以上離れると、発信機から音が鳴り続ける。(音を頼りに追いかけられる??)

この商品はクラウドファンディングでしたが、すでに資金調達が成功し、商品化されています。

StickR TrackR 商品購入ページ

このページにカバレッジ(カバー率:実際にこのアプリを利用している人がどのくらいいるのかを色で示した地図)があるのですが、日本を見るとかなりの地域(主要都市)では利用者が居る事がわかります。

なんかこれ、安いし良さそうなんですが、アプリ依存なのでちょっと心配…。
要はこのアプリを入れて、BluetoothとGPSを常時ONにしている人が沢山居ないと、30m以上離れたら見つけられないことになるので…。(^_^;  それから日本のサポート拠点はないですね。

ちなみにアメリカ国内の送料は無料。 でも、国外でも+10ドルなので、34.95米ドルで送ってもらえるようです。

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◇人間式(時によりGPS使うかも)ww

■ペット探偵「ペットレスキュー」(人間式:日本)

発売中w

実際に人間が探すタイプの、迷子ペット探しのプロです。w
ここまでは「迷子になる前に」という予防策を書いてきましたが、ここでは「迷子になってしまったら」という対策 という意味で書きました。
相談は無料だそうですが、お値段が不明です…。(^_^;
本当に困ったら相談してみてはいかがでしょうか?

  

◇実際に迷子になったら

最後に「実際に迷子になった時」ですが、届け出・連絡は以下に行いましょう。

  1. 保健所
  2. 動物管理事務所(収容施設・愛護センターなどの呼称)
  3. 清掃事務所
  4. 区役所(土木課)、市役所(環境衛生課)、国道事務所、行政提携ペット霊園
  5. 警察
  6. 動物病院、獣医師会、動物園など
  7. ペットショップなど動物やフードを扱うお店

 

です。これらは全て「迷子ペット(野犬として扱われた場合を含む)が保護されやすい場所」です。

警察に届けても保健所に連絡が行ったりしません。なので全てに連絡しておきましょう。その際、マイクロチップを入れているか否か、詳しい特徴(可能なら写真をプリントして持ち込むとか)を伝えるとより良いかも知れません。所謂「迷子チラシ」を作るのです。

※いまだに「迷子チラシを電柱に張っている」のを見かけますが、それは違法なので絶対にやめましょう。

その際、首輪やリードは外れている可能性を考慮しましょう。

警察だけに届けて、保健所で処分されてしまうと言う事があったと聞きました。

また、これらの全てがそうですが「ペットを捜索してくれる施設ではない」ので、連絡方法に注意が必要です。

「困っています。もし、見かけたら連絡をください。」程度の「お願い」であるべきでしょう。

「探してください」と伝えても「そう言うことはやっていません」と断られるのは目に見えています。

 

今回は、外国の製品が多いですし、クラウドファンディングのものもいくつかあります。
ご購入、ご利用は自己責任でお願いします。m(_ _)m

↓続きを書きました。

マイクロチップについて(迷子のペットを探す技術 その3)



猫用GPSは可能なのか?(猫での考察)

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