モバイルSuica非対応のスマホをモバイルSuicaにしてみた

手持ちのスマホをモバイルSuicaにしたいのに、対応機種ではないからできずに困っていませんか?

今回はそんなモバイルSuica非対応のスマホを、事実上モバイルSuicaにする方法をご紹介します!

  

モバイルSuicaとは?

ガラケーやスマホなどの携帯電話に専用アプリをインストールし、そこに手持ちのSuicaの情報を登録することで、携帯電話をSuica代わりに使うことが出来る便利な機能「モバイルSuica」。

登録するSuicaをVIEWカードなどのSuica付きクレジットカードにすることで、登録されたSuica付きクレジットカードの設定により、Suicaの残高が設定金額以下になると、改札を通り抜けるだけで設定金額が自動的に追加される「オートチャージ機能」を使うことが出来ます。

これにより「一度設定してしまえば、チャージ不要のSuica付き携帯」となるのです!

しかも鞄をまさぐってSuicaを探す手間がなく、ポケットから携帯電話を取り出してピッ♪とやるだけ。

上手く取り出せずに後ろの方のご迷惑になることもなければ、チャージ不足で恥ずかしい思いをすることもなくなります!
※要Suica付きクレジットカードとオートチャージ機能の設定。

今回利用するスマホはモバイルSuica非対応の「iPhone6」。しかもとてもアナログな方法なので、どんなモバイルSuica非対応スマホでもクレジットカードよりも大きければ可能!

私が悩み続けて実現させた「モバイルSuica非対応のスマホをモバイルSuicaにする方法」をご紹介します!

是非、最後までお読みいただき、納得した上でお試しください。

※一切の責任を負いません。必ず自己責任でお願いします。

  

iPhone6はモバイルSuica非対応

今回利用するスマホはiPhone6。ですがiPhone6ではモバイルSuicaを使うことができません。

このモバイルSuicaは、そもそもソニーが開発したFeliCaというICカードによる通信技術を流用したもので、一般的には「おサイフケータイ」や「EZ FeliCa」などと言う名前で呼ばれています。

そしてiPhoneでこのFeliCa機能が使えるようになったのはiPhone7から。

つまり、iPhone6ではどう頑張っても、通常の方法でモバイルSuicaを実現することはできません。

一説には「Apple Watch Series 2と連携させると可能」らしいのですが、アップルウォッチは4万円以上する代物……。

とてもモバイルSuicaのためだけに購入することはできません……。

さらに時計なので多くの方は左手に装着します。すると……。

改札は右にタッチ箇所があり、左手首を右側にタッチしなくてはならないので、構造的に無理がある……。

という問題が発生するそうで……そんな無理をしてまで高価なものを買いたくありません……。

  

やってみようと思った経緯

実はこれまでずっと「auのガラケーでモバイルSuicaを利用」していました。鞄からSuicaを取り出す手間がなく、ポケットから携帯を取り出してピッ♪とやるだけ。しかもチャージ不要! こんなに便利なものはないと、ずっと使い続けていました。ところが……。

ある日、元となるクレジットカードを紛失し、紛失デスクに届け出て停止処理を行い、新たなクレジットカードを取得しました。

モバイルSuicaに登録していたクレジットカードが変更になったので、このままではモバイルSuicaを使い続けることが出来ません。そこでガラケーのモバイルSuicaアプリを立ち上げ、再登録をしようとしたら……。

「このアプリはご利用になれません」

という表示……初期画面すら表示されません……。「あれ?」と思い、色々調べてみると……。

auのガラケー用モバイルSuicaアプリは2018年1月22日をもちましてサービスを終了いたしました。

という告知ページにたどり着く……。

「は……?」(゚Д゚)

と、鳩に豆鉄砲状態の私。

「今まで使えていたのに何で急に!?」

と思い、色々調べてみた所……。

どうやら、これまで使えていたのは「アプリ内の登録内容を更新しなかったから、ガラケーの中の情報だけで上手く動作し続けていた」からの様で、更新が必要になった時点で「ハイ、終了〜」と言われた。と、言うことらしい……。

理解すると同時に色々な方法を調べてみましたが、全く解決の糸口が見つかりません……。

そんな状態でも仕事にSuicaは必要なので、普通のパスケースを購入。普通に鞄をまさぐりパスケースを取り出してSuicaを利用するという日々を過ごしていたのですが……。

「やっぱり不便だなぁ……」

という思いが止まらず。

そんな中……。

  

思いついちゃった♪

「あれ……? スマホの裏にSuicaを貼り付けたら良いんじゃないの……?」

パスケースを取り出して改札を抜けようとしたとき、前の人がモバイルSuica(スマホ)を使って改札を通過しているのを見て、ふと思いついてしまいました。

とてもアナログな方法ですが、要は「スマホにSuicaがくっついていれば良い」訳で。だとすれば……。

スマホケースの裏にSuicaを忍ばせたら良いんじゃないか?

と思いました。思いついたら居ても立ってもいられない性分の私は、すぐにスマホケースを求めて100円ショップへ駆け込みます。

  

100円ショップでケースを購入

これまでiPhone6を裸で使っていた私はケース自体を持っていません。そこで、とりあえず100円ショップに良いものはないかと探してみることにしました。

最初は近くのダイソー。

一応「スマホケース」という商品があるにはあるのですが、iPhone6で使えそうなものがなく、仕方なく次のダイソーへ。

もっと広い売り場のダイソーも探してみたのですが、やはりiPhone6に合うものがありません。そこで今度はSeria(セリア)へ行ってみた所……。

ありました!

SeriaのiPhone6ケース

iPhone6s/6と書かれた手帳型で、色も黒くてビジネスユースにもピッタリのものが!

早速購入し、売り場の外の通路にあった椅子に腰掛け、パッケージを開いてケースの中にSuicaを入れ、iPhone6をセットします。

「お。いい感じ」

実はこれまでずっと裸で使っていたiPhone6。何度も手から滑り落ち、危うく壊すところだったという経験をしていました。ですが、ケースに入れたことでiPhone特有のスベスベ感がなくなり、いい感じに手にフィットします。

そしてその帰り、もちろん試しました。

表でも裏でも反応するのかテストするため、改札に近づくと後ろを振り返って誰も居ないことを確認。改札で立ち止まり、裏返しでタッチします。

何も反応しません……。

今度は表に返して、カード側の裏をタッチ。

ピッ♪

「おぉぉぉ、反応した!」

よし、これで自家製モバイルSuicaは完成! ……と、思っていたのですが、実はこの後さらに問題が発生します。

  

自宅でFeliCaを試すも……

私は仕事でSuicaを利用し、その利用履歴をとっておく必要があるので、自宅のWindowsにはFeliCa(Suicaのシステムの元)のカードリーダーが取り付けてあり、それを利用することでSuicaの利用履歴を取得。保存しています。

自宅に戻り、Windowsを立ち上げて早速FeliCaのリーダーにケースに入れたままのiPhone6をタッチ。

反応がありません……。

「あれ?」と思い、Suicaをケースから取り出してタッチすると、ちゃんと反応しています……。

その後、いろいろと試してみた所、どうやら……。

改札のFeliCaリーダーは手持ちのFeliCaリーダーよりも高性能らしい事が判明……。

しかし、仕事上Suicaの履歴が取得できないと困るし、家に戻るたびにケースからiPhoneとSuicaを取り出したくはありません。

これはなにか理由があるのかも……と思い、いろいろと調べてみると……。

  

電磁波干渉が起きる

実はスマホから発生する電磁波がSuicaのICカードの電磁波と干渉を起こし、ICカードが読み取れなくなることがあるらしい事がわかってきました。

なぜそれに気づいたかと言うと……。

いろいろ調べていく中、Amazonで検索をしていました。「私が思いつく程度のことなのだから、同じことを考えて商品化している人がいるんじゃないか?」と思ったのです。

そして案の定、Suicaを忍ばせる事ができる専用ケースなるものが多数ありました。

これにより「商品として存在するならこの方法は間違っていない」と確信します。

でも、そう感じると共に「一体、何が足りないのだろう?」と考え続けていました……。

そしていくつかのSuicaケースを眺めるうち、あることに気づきます。

そこには必ず「電磁波干渉防止シート」なるものが含まれていたのです。

「あ、これか!」

と腑に落ちました。ならば答えは簡単。この電磁波干渉防止シートを買えばいい。

  

一枚目の電磁波干渉防止シートは298円

Amazonで「Suica 電磁波干渉防止シート」と検索すると、沢山の電磁波干渉防止シートが出てきます。

価格帯は大きく分けると300円位のものと800円位のものの二種。

その中からいつも通りに安くてそれなりの評価数があり、評価の高いものを選びました。

それが↓これ。※でもこれは買っちゃダメ!(理由は後述)

★すでにアマゾンのリストからは消滅しておりました。

そして、二日後に商品が届きます。

「へぇ……こんなんで電磁波を防止できるのかぁ……」

と感心する薄さ。

シートの片側に銀色の塗装がされており、これが電磁波防止の機能面だと思われます。その反対側、裏にはシールがあり、スマホまたはカードに貼り付けられる様になっている。

でも、普通に考えるとスマホにもカードにも貼りたくない……。いつ剥がさなくちゃならなくなるかわからないし……。

で、早速スマホケースの中からスマホとSuicaを取り出し、Suicaとスマホの間にシートを挟んでもとに戻す。そのままFeliCaリーダーにタッチ……。

反応なし!

「は……?」

不思議に思い、いろいろな角度や位置で試すも全く反応なし……。

「なにかコツでも有るのかなぁ?」と思い、色々と検索してみるも、これと言ったものが得られず……無駄な出費の色が濃厚に……。

かと言って、レビューには「役に立った」などの評価もある。だとすれば、使い方、利用方法によっては価値があるということ……。

  

「これで最後!」と思い、二枚目の電磁波干渉防止シートにトライ!777円

さらに調査を進めると、ある電磁波干渉防止シートのレビューの中に……

「安いシートだとエラーすることが多かったが、これに変えてからは全く問題なくなった」

という、自分そっくりの体験レビューがある商品を発見!

む……。もしや、これなら行ける……?

と思いました。つまり、こう考えたのです。

先に購入した電磁波干渉シートは不良品ではなく、通常利用(改札の通過)には問題なく利用できる可能性がある。つまり、元々ギリギリ通信できない状態だったものならば、それを通信できるようにする可能性がある、という事。

しかし、自宅のFeliCaリーダーのような、性能の良くないリーダーを使い、元々全く通信できないような状況ではダメだった。

つまり、シートの遮断性能が足りないだけだった。という可能性が高いのです。

だとすれば……。

「やっぱりこれなら、行けるんじゃないか?」

と良からぬ思いがどんどん強くなっていきました……。

自宅のFeliCaリーダー(性能が低い)では読み取れない。しかしそれは、裏を返せば……。

「自宅で読めるなら、改札などでは間違いなく読める」

ということ。つまり、性能の低いリーダーで読める様になれば、それはもう「完璧」だと言えます。できればそこまで持っていきたい。

それからもう一つ、こちらの商品を買いたいと思った理由があります。それは……

パッケージがしっかりしているから

実は先の商品のパッケージはとても安く作られていました。もちろん安価な商品だったので当然のことだと思うのですが……。

それに比べ、こちらの商品はヨドバシなどの店頭に並べるつもりでパッケージを作っている。つまり、店頭陳列が可能なほどに商品に自信があり、返品されない自信があるということ。

これは予測ですが、店頭に置いてもらえる様になるには、それなりの背景が必要なはず。Amazonなどのただ出して売るという形ではなく、店頭で置いてもらうためには流通に流し、返品が極めて少ないことが条件となっている筈なのです。だとしたら……

これは信用できるんじゃないか?

と思いました。同時に商品ページには「徹底サポートで安心。エラー解消までのサポートをお約束」という驚きの一文が……。

これは販売会社の背景がしっかりしてないとできないこと。そしてこの商品は162件ものレビューが有り、総合★4という素晴らしさ……。

今更ながら「安物買いの銭失い」を実感すると共に、どうしてもっとちゃんと調べなかったんだろうと後悔……。orz

で。もうこれを最後にしようと思い、こちら↓をポチッと購入。

次の日。商品が届きました。

 

  

完璧です!

商品が届いて、早速開封。

「あ、厚い……」

商品を取り出して見たときの最初の印象がこれ。ですが実際には厚いと言うよりも、硬いです。

先の商品はビニールシートのような物の表面に銀色の印刷がされただけのペナペナの物。対してこちらは薄い金属板の両面に銀色の印刷がされています。

つまり、表裏を気にしないで使える。そしてそれは一方向だけの遮断ではなく、両方向から遮断するという素晴らしいものだと予測できます。

もう、この時点で「あ、大丈夫そうだ」と思うと同時に、先の商品のちゃちさを実感……。

すぐにスマホケースの中にSuica→電磁波干渉防止シート→スマホの順にセット。FeliCaリーダーにかざしてみると……。

すぐ反応!

「おぉぉぉぉ、速い!」

と、感嘆の声が漏れる。

実は反応しづらい場合の症状として「時間がかかる」というレビューを読んでいました。なので、どれほど時間がかかるのか? 改札で詰まってしまわないか? という心配をしていたのですが、実際には「Suicaのみの状態と同じ速度」で反応してくれました。と同時に

「同じ『電磁波防御シート』と謳っているものでもこんなに違うのか……」

と驚く。

約300円と約800円。値段は倍以上ですが、正直これでもいい買い物をしたと思えます。それほどまでに効果的!

その後、改札や店舗の支払いなどで利用してみるも、全く問題なし!

正に「完璧なモバイルSuicaが完成」しました!

因みにここまでにかかった経費は……。

■スマホケース(Seria) 100円
■電磁波干渉シート 777円
※ダメだった方は返品。

計877円也。

今までガラケーで使っていた「正規のモバイルSuica」のように、本当に便利に使えています!

是非、お試しあれ!\(^o^)/

今回買ったもの↓

↓そして「その2」へ続きます。

安物がバラバラに…iPhone6用のベストなケースとは?(モバイルSuica その2)へ続く。

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