クロームキャストが不安定な原因と対策の続きです。
クロームキャストが停止したりカクついたりするので、色々と調べていましたが、実際のところ「クロームキャストってどう動いているの?」と気になったので調べてみました。
クロームキャストが不安定な原因と対策でも書きましたが、クロームキャストの原理はとても勘違いされやすい……。というか、私も勘違いしてました。
※クロームキャスト対応アプリを利用する場合とミラーリングの場合でこの原理は違っていると推測されるので、それについては後述します。この二つの違いを気にしながら読み進めてください。
まずはグーグルが「クロームキャスト対応アプリの作り方」で紹介している原理を簡単にご説明します。
まずご説明するのは「アプリがクロームキャストに対応している場合」の話です。
この情報は「Googleが説明している、アプリをクロームキャスト対応させる方法」が元なので、「アプリがクロームキャストに対応している(させる方法)」という前提で書かれています。
データ参照元
詳しく書くとナニなので、要約します。
AP(無線LAN親機)・スマホアプリ・クロームキャストの3つは以下のように動作しています。
ここで驚いたのが、クロームキャストでの再生が始まってからは「スマホは何もしていない」事です。
いえ、厳密には一時停止したり、違うMovieの再生を指示したりするときには通信しているのですが、「ただ再生しているときには何もしていない」のです。
試しにクロームキャストへ再生を指示してから、スマホの電源を切ってみたら……
ちゃんと再生し続けている!w
つまり…
スマホアプリは指示するだけで、「Movieデータを送信していない」のです。
以上のことから、アプリがクロームキャストに対応している場合は「APとクロームキャストの電波状況」が最も重要であるとわかりました。
それならと思い、AmazonからHDMIの延長コードを購入。
クロームキャストがAPの電波を受けやすいように、テレビの上へ配置してみました。
電源ケーブルは元から付属していた「長いもの」に交換します。
※この時点で前記事で導入した、L型USB電源コード↓はタンスの肥やし化決定……。
良くなったような、変わっていないような…。
正直いくらか良くなっているんだろうけれど、体感するほどではない
です。w
まぁ、こういう小さな積み重ねが結果に繋がる可能性もあるので、一旦はこのまま運用してみます。
ここで疑問。
そういう原理なら「クロームキャストは有線LANにした方が良かったんじゃないか?」
と思っていたら……
↓そういう機種もあった。w
Chromecast Ultra
Google Chromecast Ultra
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特徴は……
最初から出せー!
と思います……。
要するに「有線LANにしないと、もう無理。4Kとか無理。」ってことなんでしょう。w
有線LANの機種が出ているということは…
(繰り返しになりますが)「無線LANしか使えないクロームキャストはAPとの電波状況が重要である」事がほぼ確実だと言えます。
ここで勘違いしていただきたくないのですが、実はクロームキャストの動作の種類の一つに「リモートディスプレイ」というのがあります。
これは「スマホでプレイしているゲームを直接テレビに映し出す機能」で、ミラーリングと同じ動作をしていると思われるのですが、その詳細は定かではありません。
なのでこの種のアプリの場合「アプリがクロームキャストに対応している」のに「ミラーリングとして扱う必要がある」のです。
(ガイドに「このAPIはまだβ版です」と書かれている……ということはこの機能を使ったアプリは公開されていないのかも??)
この判断基準は「再生対象が」……
の「どちらなのか」です。
上はこれまでお話しした「アプリがクロームキャストに対応している動作」をしますが、下は「ミラーリングと同じ動作」をすると思われます。
次にミラーリングの説明です。
ここで「アプリが対応している場合」と「対応していない場合(ミラーリング)」の動作を比較して見ましょう。
アプリが対応している場合は前述したので省略しますが、ミラーリングの場合、最も大きな違いは
「スマホがMovieを作る必要がある」ことです。
ちょっと大きく(ざっくり)言いすぎた感じがしますが、要約するとそういうことです。w
……いかがですか?これだけで「そんな大変なことやってんの!?」と思いません?(^_^;
というか「なんか、現実的じゃない」感じがします…。
以上のことから、ミラーリングの場合、電波状況及びスマホの能力がとても重要であることがわかりました。
相当ハードルが高いと言えるでしょう。
ここまでを踏まえ「結局は無線LANの状態が重要なのでは?(無線LAN以外の対策は不可能なのでは?)」と想像できます。
まぁ、前記事で「自分でできる対処」は書きましたが、結局のところ「スマホの動作を軽くする」と「通信状態を良くする」。この2点に限られます。
加えて「ミラーリングの際は、スマホそのものの能力も重要」で、しかも相当の能力がないとキツそうだと感じます。
因みに「リモートディスプレイのiOSの開発ガイド」に以下のような記述がありました。
iOS向けのリモートディスプレイAPIを使用するアプリでは、少なくとも512MBのRAMを搭載したデバイスが必要です。RAMが1GB未満のデバイスは420pでのキャストに限定されています。キャスト受信機は480pから720pまで高品質です。
720pで高画質ですか…。w
まぁ、RAMも必要でしょうけれど、むしろCPUと通信速度の方が必要な気がします…。
私の最近のクロームキャストの利用法は「Amazonビデオをみる」事です。しかしカクカクしたり、クロームキャストが再起動したり、停止したりと結構散々で「他の人はちゃんと使えているのかなー?」と思うほどでした。
それでも騙し騙し見続けています。w
さて、ここまで分かった事を踏まえ、Amazonビデオの場合を考えてみます。
Amazonビデオはクロームキャストの競合商品である自社製の「Fire TV」での閲覧を勧めています。
裏を返せば「競合他社商品に対応するつもりはない」のです。w
故に、いつまで待ってもAmazonビデオアプリがクロームキャストに対応することはありません……。orz
その結果、Amazonビデオをクロームキャストで見る場合、必ずミラーリングする必要があります。
それはつまり…
かなりハードルが高い状態で、クロームキャストを利用している
という意味でして……。
「それって無理ぽ……」
と思えてきました……。orz
まぁ、全然見られない訳でもなく、これまでは「若干カクカクした状態」でも見続けているのですが……
「そろそろ何かちゃんとした対策を考えないといけないかなぁ……」
と感じています。w
結果、Amazonビデオをクロームキャストで見る対応策は、これまで通りの「スマホの動作を軽くする」ことと「無線LANの環境を改善する」ことくらいしかありませんでした…。
とても微妙な締めくくりですが、今回はここまでです。orz
とは言え、対策が何もないわけではないので、是非↓前記事もご確認ください。
■自宅の無線LANを見直すなら、こちら↓の記事がオススメです。