最近話題になっている「ポケモンマップ系(POKEVISIONとかPokeWhereとか)」ですが。
仮に自分がこの「ポケモンGOアプリ(システム)」を設計する場合…
「これって必要あったの?」
と疑問になる「腑に落ちないもの」なのです。
まぁ、単純に…
などなど…。様々な疑問があるので、調べてみました。w
今回はこの「ポケモンマップ系に関する疑問」を解いてみたいと思います。
現在展開されているこれら「ポケモンマップ系のアプリ」はおおよそ「違反行為によって作られている」と考えられます。
検索してみたら↓こういう記事がありました。
ポケモンGO開発会社NianticのCEO John Hanke氏のインタビュー(英語)
内容は英語ですが、要約すると…
フォーブスのインタビューでハンケ氏は「ファンによって制作された有名なツール、PokeVision,Poke Radar,Poke Notifyなどは今後、この世界に存在しないだろう(長くは続かないだろう)」と述べた。
「ええ、私はそれらが好きではありません。楽しめない。我々には(行うべき)優先順位があります。しかし彼らはそれらが動作しなくなることで、彼らの将来を見つけなくてはならなくなるでしょう。」
「人々(これらのToolを作る人の事だと思われる)は、自らの楽しみを奪い、自分自身を傷つけているだけです。人々は我々のシステムをハックしてデータを持ち出そうとしています。それにより、利用規約に違反しています。」
という内容です。
明らかに「規約違反である」と述べ、「その対応も行う」と言っています。 言葉の中に「迷惑だ」とでも言いたそうな雰囲気がありますね…。w
今はまだそういう話はなさそうですが、可能性として…
スマホにそれらを利用していると明確になった場合、アカバン(アカウントを抹消)される可能性がある
と思います(まぁそこまではしないと思いますが)。これは「ズルである」と明言されているので、利用は自己責任でお願いします…。m(__)m
で。私も興味があったので使ってみました。自己責任ですよ。w
でも…
Mapに表示されているところにポケモンは現れない
んです…。
違う場所に違うポケモンが現れます。
なので…
どうしてこんなに使えないポケモンマップ系が話題になっているのだろう?
と不思議でなりません…。(^_^;
というか…
(Toolの意図した「ポケモンを見つけてGetしよう」という)利用価値がない…。orz
少なからず、ニュースサイト・まとめサイトの影響だと思います。
これらの記事には少なからず語弊が発生します。 というのも「記事を書いている瞬間のニュースだから」です。
これらのサイトは「新しいことを紹介する」事でそのサイトの価値を維持していますが、その記事に「個人的な見解」を書いているところは稀です。理由は「見解を書くには知識が必要だから」です。
つまり…
現状を報告しているだけで、(その記事には)その後の結果は伴わない
のです。 身近なところだと Twitterがそうですよね。w
そしてこのポケモンマップ系のツールのように「便利そう(楽そう)」なものは一瞬で広まり、いかにも「良いもの」として祭り上げられます。
これが現在のネット上のマスコミ(実際にはSNSなどの個人による拡散の方が大きく、それが集合してマスになっていると思われる)です。
また「記事を書いている人が実際にそのゲームを遊んでいるとは限らない」ので、「そのゲームに関する規約なんて知らない」って事が起こります。w
なので見る側がちゃんと区別しないとならないというのが現状なのです…。
面倒ですね。w
では、この手のTool類はどのように作られるのか?ですが。
逆コンパイルによる解析、および通信内容の解析
によって情報を引っこ抜き、それを利用します。
つまり…
(基本的に)違反行為によって、作られるもの
です(ほぼ間違い無いと思われます)。w
これは「金儲け=いけないこと」という意味ではなく…
誰かが何かのサービスを提供するとき、そこに利害関係がないということは(多くの場合)無い。
という意味です。 まぁ大きな意味で言ってしまうと「人間関係」だってそうですよね。w
なので、この手のツールの存在価値は「制作者に還元される利益」です。そこをよく覚えておいてください。
これらのツールはアカウント情報を盗む可能性が高いです。
というか…
多分盗むのが簡単です。w
これらのツールの内容を調べていたら「どのようなデータが扱えるのか」がわかりました。
その中に「アカウント名とパスワード」がありました。
あくまでも可能性の話になりますが…
「これらのツールを利用すると、アカウントを盗まれ、ポケモンを全部捨てられる(愉快犯)とか、アカウントを転売される可能性がある」
のです。
今の所話題になっていませんが、今後出てくる可能性のある犯罪です。 こういった便利ツールには常に付きまとう犯罪なので、ご注意ください。
このような「無料アプリで広告がなく、アプリ内課金もない、完全な無料アプリ」というのは「金銭以外に何かしらの利益が制作者にある」と疑って然るべきだと思います。
つまり「有料アプリや、アプリ内課金があるアプリや、広告が表示されるアプリの方が(制作者に還元される利益が明確であるため)安全である」とも言えるのです。
では、なぜこのような「システム」にしたのでしょうか?
また、どうして「その必要があった」のでしょうか?
元ゲームクリエイターの私が仮にポケモンGOを設計するとしましょう。
その場合、ポケモンの発生を固定(サーバー提供)にしたりしません。
Ingressを扱っているNianticなら、間違いなくどのくらいの規模でポケモンGOが遊ばれるか、またその通信量とそれに対応できるサーバーの規模などが全部理解できているはず。
この世界規模で遊んでもらうアプリに「5秒ごとにポケモン位置をサーバーから取得する」なんてことはさせません。w
それこそ膨大な通信量で、設備にどれだけの費用をかけたらいいかわからなくなってしまいます。w
さらに、ユーザーの通信環境は一定ではありません。故に通信に関してはとにかく少ない方が良いのです。
間違いなく「必要最低限の通信で、運用する」でしょう。
だとすれば、ポケモンマップ系に表示されているような「誰が見ても同じ位置にポケモンがいる(サーバーから提供される)」というのはとてもおかしな事なのです。
仮に同じ場所に同じ(レアな)ポケモンが表示されているとします。
そこへは大量のPlayerが集中する可能性があります。
つまり…
衝突事故を誘発する可能性がある
のです。
例えば…
「あと30秒!」と思ってある1点へ集まる「走る人・自転車・スケボー・オートバイ・車」。その全員が歩き?スマホです。
どうなりますか?w
そういうことです。
もちろん衝突事故だけではありません。 IngressでもポケモンGOでも「進入禁止エリアへ進入するプレイヤー」が問題になっています。
現在の「ポケストップとジム」はIngressのポータルの流用で、ある意味3年くらいかけて整理されたとも言えるのですが、それでもまだ「問題は無くならない」ものです。
事実、日本でもお寺や公共施設ではNianticへポケモンを出さないでほしいと要望したりしています。
これは公共施設のみならず、個人の家でもそうです。
Ingressでもそうだったのに、そこからさらに「個人の敷地にポケモンが固定される」なんてことになったら、目も当てられません…。
周囲の方々は「人が集まるようになって、治安が良くなる」という方もおられるでしょうが、そこに住んでいる方はそう思うでしょうか?(^_^;
まぁ実際には「ポケモンは道路とジムとポケストップ周辺にしか出ない」様に作られているっぽいので、その問題は薄いのですが「公道と私道の区別がない」GoogleMapにはその判断がつきません。
また、ポケストップとジムはIngressのポータルで、個人宅へ設定されていることもあるのです。
つまり、堂々と私有地・私道へ入ってこられてしまう問題が生じます。
と、簡単に挙げただけでも「ポケモンがサーバーから提供される」ことにこれだけの弊害が考えられます。
このように「実際にそこにポケモンがいない」とか「いろいろ問題がある」ということをまとめると…
ポケモンマップ系で表示されている情報は「ポケモンGOアプリで使っていない情報」だと考えられます。
そう考えると…
どうして「このようなシステム(サーバーから提供されるポケモン情報)が必要だったのか?」
となってしまうのですが…
色々考えていてピンときました。w
日本では「7月末に発売予定だったものが、9月に延期」されました。私はこれも危ういと感じています。w
※理由は後述しています。w
ポケモンGO公式サイト「Pokémon GO Plus」のページ
というものです。
歩きスマホ対策としては非常に有効で、且つ別売りアイテムなので、普通に収益が見込めます。
これは売れるでしょう。w
というか欲しいです…。w
でも、もうちょっと落ち着いた色のデザインとか出ないですかねぇ…。(^_^;
ポケモンGOやってます!感が半端ないんですが…。
そして、このPokémon GO Plusの動作に必要なデータが、ポケモンマップ系で利用されているであろうデータと合致します。
などです。
Bluetoothで通信するということは、何かしらのスマホ内のアプリなどを利用して、何かを行うと言うことです。
例えるなら「Bluetoothのキーボードとか、マウスとか、イヤホンなど」と同じで、周辺機器に該当します。
そして…
これを見たときに「あ、間違いない」と思いました。w
現在のポケモンGOは「Sleep状態では、ポケモンを見つけられないもの」です。これをBluetooth周辺機器を使って実現させるアイテムなので、この「Pokémon GO Plus」とサーバーを直接やり取りさせる仕組みが必要なのです。
これに必要なのが「ポケモンマップ系で利用されてしまったデータ」であると考えられます。
スマホがSleepの状態ではポケモンが見つかりません。
つまり「Pokémon GO Plusは、ポケモンGOアプリを介さないで、ポケモン情報をやり取りする必要がある」という意味です。
そのため、(これ、超大変なんですがおそらく…)サーバー上に世界規模で展開したポケモンマップを作っており、しかも各ポケモンはタイムアウトする(更新される)というすごいことをやっています。
なのでこれらは「ポケモンGOアプリで見つかるポケモンとは別のもの」です。
故に「ポケモンマップ系で表示されたポケモンは、ポケモンGOアプリでは見つからない」ということが起こります。
逆に、これにより「Pokémon GO Plusのみで、ポケモンを捕まえたり、ポケストップからアイテムを集めたりすることができる」のです。
これが「ポケモンマップ系とポケモンGOアプリの情報が合致しない理由」ではないかな?と考えています。w
仮にここまでの仮説が正しいとすると、以下のような流れになると思います。
これは先に書いた「NianticのCEOのインタビュー」にあった通りで、対策がされるはず。 それに伴い、ポケモンマップ系は使えなくなるでしょう。
ただ、これってそんなに簡単な話じゃなくて…
ポケモンマップ系を使えなくするということは…
などの対策を行うということです。
そしてこの対策は(面倒なことに)「Pokémon GO Plusの仕組みそのものも変更しなくてはならない」という意味なのです。
Pokémon GO Plusのソフトウェアがどうなるのかわからないのですが、ソフトウェアだけでこれらの対策に対応できるのであれば、ハードウェア的な変更は必要なくなり、比較的早く販売されるでしょう。
例えば「Pokémon GO Plus用のアプリを別に作っちゃう」とか。w
しかし「ハードウェア的な変更が必要」だとすると、これは大変なことです。w
すでに生産はほぼ終わっているはず。元々7月末には販売するつもりだったのですから、生産自体はほぼ終わっていないとおかしな状態になります。
で…その全てを作り直さなくちゃいけないの? となり、最終的にはこれら「ポケモンマップ系を作った人へ、とんでもない金額の損害賠償請求が届く」という図式が成り立ちます。ww
ですが普通に考えると「時期的・費用的」にもソフトウェアだけで対策するでしょう。
なので、今急いでPokémon GO Plus用のアプリを作っているのではないでしょうか?
CEOの言葉から「迷惑」な感じがしたのは「そういう理由」だと思います。(^_^;
いずれにせよ「Pokémon GO Plusを心待ちにしています」ので、頑張って欲しいところです。w